Leonard

変性性脊髄症

私の初めてのオスのウェルシュコーギー(ペンブローク)Leonardoは13歳の時に遺伝病のDM(変性性脊髄症)を発症しました。DMはヒトのALSに類似していて神経麻痺が後肢から始まり徐々に前方へ進み最後には気管支系も麻痺して呼吸困難で死亡する病気です。Leoも始めは左後肢をビッコするようになり、DMの存在もその病気がコーギーで多発している事も知らなかった私は老化に伴う椎間板の問題だろうと思い専門医を訪ねました。X線やMRIの診断では椎間板の損傷部分が数か所に及ぶとの事で手術をするか否か選択をしなければいけませんでした。Leoが高齢だということ、術後はどこまで回復するか不透明だということで、日本の椎間板ヘルニアの専門動物病院へ相談したところ、コーギーであればDMの可能性もあると指摘され、日本のDM研究の権威である岐阜大学の神志那先生を紹介され相談しました。ここオーストラリアでもDNA検査ができる機関があることを教えていただき、検査をした結果残念ながら「陽性」と出てしまいました。DMは現在の獣医療の技術では難病になっており治療不可能だと知り、Leoの手術はこの時点で無くなりました。ただこの病気は運動やマッサージなどで進行を遅らせることができるということなので一先ず専門医に併設されている動物理学療法士のもとに通い、そこで「もしかしたら彼女なら別の方法で少しでも助けてもらえるかもしれない」とカオリ先生のことを紹介されたのが最初の出会いでした。

オーストリアは日本と違い、治療の見込みがない場合は安楽死を勧められます。もちろんLeoにもその話はされました。ただまだ自力で歩こうと頑張っていて、しっかりご飯も食べている、後肢のふらつき以外は何もいつもと変わらない姿を見ていて安楽死をしようという考えは浮かばず、何とかして頑張って1日でも一緒にいたい、頑張れることがあるなら何でもしてあげたい気持ちの方が強く、カオリ先生にその意思を伝え、一緒に頑張って行くことになりました。

カオリ先生からDMに有効な食事、サプリメントやマッサージのアドバイスを頂き、定期的に鍼治療をし漢方を服用しました。しかし病気の進行に伴い下半身不随による膀胱炎や体温調節が難しくなって熱射病になり死にかけた時、いつも24時間体制で親身にケアをして頂き、最終的に発病からLeo約1年半の闘病生活を経て15歳になる一歩手前で私の腕の中で静かに息を引き取りました。

もしカオリ先生と出会うことがなければ、私はどうDMと向き合っていけばいいのか分からず、やはり安楽死しか道はないのかと悩んでいたであろうと思います。Leoにやれることはやってあげられたこと、安心しながら毎日を一緒に楽しく過ごせたこと、最後は自然に逝かせてあげられたこと、これらはカオリ先生が一緒になって頑張ってくれたからこそできた事だと思っています。

カオリ先生は西洋獣医療と東洋獣医療のバランスを取りながらその子達に今一番必要な治療やアドバイスをしてくれます。そして何より、頑張る気持ちがある飼い主には全力でサポートしてくれるので長期に向かわなければいけない病気や難病の子を抱える身としてはとても心強い存在になってくれるでしょう。

最後に、Leoを最後まで諦めずにサポートして下さったカオリ先生に心から感謝しています。ありがとうございました。

Deana Ward

I build sites that are smart, strategic, and simple. And I’m a copywriter who understands the best ways to connect with humans and please Google. My project process has been honed over the past ten years, creating a stress-free client experience.

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